カローラクロスは意外やハイブリッドよりガソリン車がおススメ!? 隙のない企画でヒットは確実か
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 95
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 95
HVはおなじみのTHSの挙動だ。トヨタの新世代の車台であるTNGAと組み合わせられることで音も振動もうまく抑えられていて、一般的なペースを維持する限り、走行中に頻繁にエンジンオン/オフが繰り返されても気にならない。長年経験することで我々ユーザーに"HVとはこういうもの" という認識がしっかりできているというのもあるだろう。どちらかというと常にザーッと聞こえるロードノイズが気になった。車体はスポーツやツーリングよりも大きいが、車両重量はそれらに対し20kg増しの1410kg(試乗したZグレードの場合)に抑えられているので、スポーティではないもののパワー不足でもない。
ICEは今や少数派といってもよい自然吸気エンジン。活発な挙動を求めるなら積極的にアクセルペダルを深く踏み込んでいく必要があるが、踏み込めば実用上十分なパワーを発揮する。ストレスなく回るので、CVTではあるもののちょっとした爽快感を味わえる。HVと比較して最高出力は18ps多く、車両重量は60kg軽い1350kgなので、理論上はICEのほうが速いかもしれない。体感的には似たようなものだった。渋滞でちょこまかと動く時には静かだしレスポンシブなのでHVのほうがありがたい。これまでHVとICEが設定されているモデルの場合、総合的にHVのほうが魅力的と感じることが多かったが、このクルマについてはICEのほうがいいなと思えた。なんとなくとしか言いようがないのだが。
カローラ クロスはスポーツよりずっと、セダン、ツーリングよりもさらにソフトな乗り心地にしつけられている。クルマのキャラクターに合っているように思え、気に入った。他のカローラとの最大の違いはリアサスがダブルウィッシュボーンではなくトーションビームという点だ。スペースを確保しやすく、軽くでき(20~30kgの軽量化となるそう)、コストを抑えられるといった複数の理由でそうしたという。ダブルウィッシュボーンを含む独立懸架のマルチリンクのほうが立派でハンドリングや乗り心地に優れ、車軸懸架のトーションビームは安価だがそれなりというのが一般論として存在するが、やりようによってはトーションビームでも十分な路面追従性を見せ、快適な乗り心地も確保できるというのは、現行のPSA各モデルやVWゴルフなど、よくできた欧州のFWD車を運転すればわかる。
新開発されたカローラ クロスのリアのトーションビームサスもなかなか優秀だ。ブッシュ(衝撃を吸収する各部のゴム)で乗り心地を追求し、ジオメトリー(設計)でハンドリングをカバーしたとのことで、その説明通り十分に快適な乗り心地を味わうことができた。もちろん大きな入力を受けるとバタつくこともあるが、それまで乗員に不快な思いをさせずに収束させるには相応のお代をいただくことになり、価格の魅力を失ってしまうことになる。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?